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心温まる「森の学校」 震災5年10カ月新校舎

小さな家の形をした教室が並び、その上部を大きな屋根が覆う

 宮城県東松島市宮野森小(児童143人)の新校舎が完成し、9日に落成式と内覧会があった。「森の学校」をコンセプトに、東北産を中心としたスギやヒノキ約5000本を使用。東日本大震災の防災集団移転促進事業の「野蒜ケ丘」(野蒜北部丘陵)地区に立ち、地域の心のよりどころとなる。
 落成式には市と同小の関係者、住民ら約340人が出席。阿部秀保市長は「子どもたちの心のケアや古里の再生に寄与する人材育成を目標に、木のぬくもりにあふれる学校づくりを進めてきた。市の復興のシンボルでもある」と述べた。
 新校舎は木造平屋一部2階で、延べ床面積約4000平方メートル、敷地面積約1万6250平方メートル。教室棟や特別教室棟、図書棟、屋内運動場などがあり、各棟を渡り廊下で結ぶ。地域ラウンジも備え、住民や保護者らの利用を見込む。2015年9月に着工し、総工費は約18億円。
 野蒜まちづくり協議会の斎藤寿朗会長(77)は「新校舎が完成し、本当にうれしい。地域の拠点として野蒜や宮戸の発展につなげていきたい」と話した。
 宮野森小は震災の影響などで16年4月、旧野蒜、旧宮戸両小が統合し開校。児童は昨年12月まで同市小野地区の仮設校舎へ通った。
 新校舎北側では、市と一般財団法人C・W・ニコル・アファンの森財団(長野県)が連携して「復興の森」を整備中。子どもたちは自然に親しみながら豊かな心を育む。
 宮野森小で1、3年の孫2人が学んでいる鈴木和枝さん(55)は「心が温まる木造校舎や自然の中で、勉強や運動を元気に楽しんでほしい」と望んだ。


2017年01月10日火曜日


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