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<高校サッカー>青森山田 凍る雪上で強い体

初優勝を決め、応援団の前で黒田監督(右奥)を胴上げして喜ぶ青森山田イレブン=埼玉スタジアム

 サッカーの全国高校選手権で、青森山田が9日、22度目の挑戦で青森県勢初、東北勢では2006年度の盛岡商(岩手)以来、10年ぶりの頂点に立った。さいたま市の埼玉スタジアムで行われた決勝で、前橋育英(群馬)に5−0で圧勝。史上初となる高円宮杯U−18チャンピオンシップとの2冠も達成し、雪国で実力を培ってきた黒田剛監督と選手たちの笑顔が輝いた。
 決勝はMF高橋壱晟(いっせい)選手(3年)の先制ゴール、FW鳴海彰人選手(3年)の2得点などで突き放し、守りも集中力を切らさず無失点の完勝劇。豊富な実戦経験で培った実力と自信の差を相手に見せつけた。
 09年度の全国選手権はMF柴崎岳選手(J1鹿島)を擁して準優勝。11年から高円宮杯U−18プレミアリーグ東地区に参戦し、レベルの高いJユースチームとしのぎを削りながら日本一を目指した。
 全国選手権で4強入りした昨年度から主力5人が残ったが、守備ラインは4人全員入れ替わった。選手たちは「このままではプレミアリーグに残留できない」と危機感を抱き、声を掛け合うなどして試合を重ねるごとに連係を深めた。
 今大会5試合は、計2失点の堅守で攻撃陣を支えた。1995年度から指揮を執る黒田監督は「今の選手たちのいいところは、学ぶ姿勢(の意識)がすごく高い点。育成が形となり、うれしい。よくやった」と初制覇を喜ぶ。
 高橋選手とDF小山新選手(3年)は共に青森県出身で、中学から青森山田でプレー。高橋選手は「高校に入学した頃は県内出身者と(全国のクラブチームなどから来た)県外出身者の(力の)隔たりがあったが、切磋琢磨(せっさたくま)してチーム力が上がった」と強調する。
 チームは、スパイクのひもが凍る冬場も雪の上でボールを追い掛けた。小山選手は「雪中での厳しい練習で、当たり負けしない体をつくれたことも大きかった」と思いをかみしめた。


2017年01月10日火曜日


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