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高齢者見守り浸透 過疎地域を女性警官が巡回

市主催のイベントに参加し、高齢者に特殊詐欺への注意を呼び掛ける北秋田署の女性警察官

 女性警察官が過疎地域に出向き、高齢者の見守り活動などを実施する秋田県警北秋田署のモデル事業が徐々に浸透しつつある。昨年5月に試験的に取り組み始めてから約8カ月。交番や駐在所の数が減り、地域の治安をどう守っていくかが課題となる中、全国的にも珍しい試みは住民らに安心感を与えている。
 北秋田市大阿仁出張所で昨年12月22日にあった市主催の「のびのび運動教室」。北秋田署の女性警察官4人も参加し、大阿仁地区の60〜80代の女性10人に特殊詐欺被害防止などを呼び掛けたほか、個別の相談に乗った。
 同市阿仁幸屋渡、主婦山岸幸子さん(74)は「駐在さんも家に来てくれるが、回数は少ない。女性警察官はイベントで気軽に会える上、女性なので相談しやすい」と笑顔で話した。
 北秋田署は同市と、県内で高齢化率が最も高い上小阿仁村を管轄。同署は活動を始めるに当たり、見守り活動に特化した地域企画係を地域課に新設し、20〜40代の女性警察官7人を配置した。
 7人はチームを組み、管内のイベントに参加するほか、家々をワゴン車で巡回する。高齢者の見守りや特殊詐欺被害防止の啓発活動を、40回程度実施した。
 秋田県警地域課によると、県内の交番や駐在所は市町村合併に伴って集約が進み、2004年の228から16年は147に減少した。北秋田署では駐在所がなくなった集落の見回りが手薄になり、孤立する高齢者への対応が課題に。住民からは「警察官と気軽に話せる場所が欲しい」という声も上がっていた。
 同署の金田弘巳地域課長は「駐在所が減った地域の高齢者を警察官が訪ねる活動の必要性は高まっている」と強調。県警地域課の工藤知也次長は「高齢者の安全安心を守るため、取り組みを県内各地に広げたい」と話した。


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2017年01月10日火曜日


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