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<フラワー長井線>新人運転士 夢実現へ奮闘

仕事の合間に鉄道業務の勉強をする佐竹さん

 第三セクター山形鉄道(山形県長井市)に昨春、4年ぶりの新規採用で入社した佐竹凌さん(19)=東京都出身=が、運転士を目指して業務に励んでいる。同社は赤字経営の影響で、高卒新人の採用を10年以上見送ってきた。それだけに、フラワー長井線の将来を担うルーキーとして社内外の期待を集め、多くの乗客らから激励を受けている。
 佐竹さんは物心がついた頃から、列車の運転士になるのが夢だった。運転士が1人で操縦し、何両もの車両を一気に動かす姿に感動したからだ。鉄道マニアというほどではなかったが、鉄道の知識を学ぶ学科のある都内の高校を卒業した。
 父親が山形市の出身。子どもの頃からしばしば山形を訪れ、親しみがあった。「初めてモンテディオ山形のサッカーの試合を見た時、選手と観客が一体となってプレーしていた迫力に引かれた」と言う。
 そんな山形の好印象が、直接はゆかりのない置賜地方への就職を後押しした。
 運転士の資格を得るための国家試験は筆記が9月、実技が12月に予定されている。車掌業務の空いた時間や非番の時に、先輩たちが作った鉄道に関する分厚い資料を列車の最前列で立ち読みする姿が今では日常の光景になっている。
 山形県白鷹町にある終点荒砥(あらと)駅近くのアパートで1人暮らし。ひときわ若い車掌の姿が常連客たちには新鮮で、よく声を掛けられるという。同世代の友だちも数人できた。
 ローカル線ゆえ、列車の清掃や洗濯、給油など業務の幅は広い。佐竹さんは「一から仕事を覚えている段階で、周りに迷惑を掛けている。早く一人前になって独り立ちしたい」と、運転席でハンドルを握る日を毎日、夢見ている。


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2017年01月10日火曜日


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