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復興思い17字 福島の親子など10組表彰

表彰式では最優秀賞のペアが作品を披露した

 福島県内の親子などを対象に、県教委が募集した川柳のような17文字のペア作品の本年度最優秀賞10組が決まった。東京電力福島第1原発事故から5年以上。親子が<五年たち 母の背たけに おいついて><五年たち ふきもみょうがも 食卓へ>とつづるなど、復興への歩みを表現した作品が目立った。
 事業は2002年度に始まり、本年度は計4万1502組が作品を寄せた。今回は初めて、原発事故で県外に避難した親子からも作品を募った。
 事故から5年の現状を表現したのは、会津坂下町の小学6年星杏奈さん(12)と母博美さん(43)。
 福島市で6日にあった表彰式で、博美さんは「自宅周辺で採れたものを安心して食卓に出せるようになった」と話した。ミョウガの風味が分かる年齢になった娘を前に「復興の長い道のりにとってはほんの数歩でも、子どもは心も体も大きく成長した」と語った。
 いわき市のきょうだいは海開きを題材に選んだ。小学4年の大嶋音生(ねお)君(10)は<海開き えがおがもどる うれしいな>と素直に喜んだ。<海の音 聞こえる心に 変化あり>は、姉の中学2年花音(かのん)さん(14)の作品。表彰式では「東日本大震災直後は海が怖かった。今はまた海を好きになれた」と笑顔を見せた。
 審査委員長を務めた福島市の詩人和合亮一さんは「一つ一つの作品に古里が見えた。これからも心の中の思いと向き合いながら、言葉を花のように育ててほしい」と講評した。


2017年01月10日火曜日


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