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<後藤光尊>1本のヒットのため努力した

引退記者会見に臨み、花束を受け取る元東北楽天の後藤氏

 「一本でも多くヒットを打ちたい。その積み重ねで15年やってきた」。引退会見で後藤光尊氏は淡々と現役生活を振り返った。
 175センチ、75キロと小柄な体でドラフト10巡目からはい上がり、強打の二塁手として第一戦で活躍。安打は1265本を数えた。
 「現役生活は悔しいことの方が多かった。それでも、一本のヒットを打つため重ねた努力は誇りに思える」。派手なプレーから天才型の印象が強いが、支えていたのは人一倍の練習量だった。
 東北楽天に来てからは、秋田出身の東北人の思いも胸に秘めた。「僕たちはプレーでしかアピールできない。東日本大震災以降、少しでも元気を届ければという思いでやってきた」
 昨季は50試合出場にとどまり、10月に戦力外通告。「まだプレーし足りない」と12球団合同トライアウトを受けたが、現役続行はかなわなかった。立花球団社長からジュニアコーチの誘いを受け、バットを置くことを決断。「引きずってもしょうがない。次の道に向かってスタートを切ろうと思った」と今はすがすがしい表情で話す。
 「一番大事なのは基本の積み重ね。それをしっかり教えていけたら」。自身の経験を、子どもたちに伝えるつもりだ。(浦響子)


2017年01月11日水曜日


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