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歌とプロレスで被災地を元気づけたい

アルバム「俺の海〜海の魂」でメジャーデビューした気仙沼二郎さん

 みちのくプロレス(岩手県滝沢市)でレスラー兼演歌歌手として活躍する宮城県気仙沼市出身の気仙沼二郎(けせん・ぬまじろう、本名米川彰治)さん(44)が、アルバム「俺の海〜海の魂」を発売してメジャーデビューを果たした。東日本大震災で被災した古里を思い、リング上で歌い続ける沼二郎さんは「歌とプロレスで東北を元気づけたい」と話す。
 「復興に力を入れすぎて心がはじけてしまわないように」とのメッセージを込めたフォークソング調の「しゃぼん玉」、気仙沼の海で奮闘する漁師の生きざまを描く演歌「海の魂」など、知人らが作詞作曲した5曲を収録した。
 沼二郎さんは気仙沼高を卒業後の1992年、ザ・グレート・サスケさん(47)らと共にみちのくプロレスを旗揚げした。2003年に試合前のパフォーマンスとして歌を披露し始め、ファンを沸かせてきた。
 東日本大震災の津波で実家は無事だったが、父親の経営する会社が流失。気仙沼市での巡業で試合会場に利用していた中央公民館も、甚大な被害に遭った。
 震災時、盛岡市にいた沼二郎さんは被災直後から巡業で義援金集めに奔走した。ファンに託された支援物資は、自ら被災地に赴き手渡した。福島県の避難所など約10カ所で無料の復興祈念マッチを開き、被災者に勇気と感動を届けた。
 みちのくプロレスの営業部長でもあり、昨年は被災地で約60回の巡業を実現させた。復興への熱意と歌唱力が大手レコード会社に評価され、デビューが実現した。
 沼二郎さんは「復興は道半ば。みちのくプロレスの知名度を高めて東北に来るファンを増やし、被災地に足を運んでもらえるようにしたい」と意気込む。
 アルバムは1枚2000円(税込み)。みちのくプロレスの通信販売サイトなどで注文できる。連絡先はみちのくプロレス019(687)2431。


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2017年01月12日木曜日


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