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<台風10号>サケふ化 稚魚代替生産2割に

 岩手県は11日、昨年8月の台風10号豪雨で被災したサケふ化場4施設で、本年度生産予定だった稚魚計8920万匹のうち、代替生産できるのは約2割の2000万匹にとどまる見通しを明らかにした。被災を免れたふ化場に生産予定分を割り当てて5000万匹程度を代替生産する予定だったが、採卵に必要な秋サケの回帰が振るわなかった。
 同日の県議会農林水産常任委員会で示した。昨年12月末までの秋サケの回帰は288万匹で、予測値の392万匹を大きく下回った。採卵は前年度比18%減の3億2200万粒にとどまる。
 東日本大震災でふ化場が被災して2012年の放流稚魚が少なかったことや、沖合の海水温が高くサケが沿岸に近寄れなかったことが原因とみられる。12年放流の主力となる4歳魚の回帰は、前年比20%減の163万匹に落ち込んだ。
 県は施設被災と回帰減少により、今年春に放流する稚魚総数を当初の4億30万匹から3億3000万匹に修正した。稚魚が回帰する3〜5年後の漁獲量に影響が出る公算が大きい。
 県によると、台風10号で被災した10ふ化場のうち、下安家(あっか)と小本(おもと)(岩泉町)松山(宮古市)県営県北(野田村)の4施設で稼働停止が続く。下安家、小本、松山は17年秋の復旧を目指す。県営県北は再開の見通しが立っていない。
 県水産振興課の五日市周三総括課長は「復旧する3施設は被災前よりそれぞれ1割以上増産できるようにする。新年度は4億匹の放流を目指す」と話した。


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2017年01月12日木曜日


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