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<躍動若ワシ>研究重ね強打の両打ちに

左打ちの練習で鋭い打球を飛ばす田中

 東北楽天に育成選手を含め、過去最多の新人14選手が入団した。将来の投手陣の柱と嘱望されるドラフト1位の藤平尚真(神奈川・横浜高)をはじめ、2位池田隆英(創価大)ら好選手がそろった。酉(とり)年入団の期待の若ワシたちを紹介する。

◎楽天新人紹介 田中和基外野手

 「家を出ずに一日中スマートフォンで(動画サイトの)ユーチューブを見ていても苦にならない」。スポーツ選手とは思えないほどの静かな休日の過ごし方。それが、いざバットを握れば別人のように豪快に振る。左右両打でアーチを描ける長打力を売りにプロの道を切り開いた。
 立大3年の東京六大学秋季リーグ。左打者として打率3割5分3厘、4本塁打の猛打で注目を浴びた。その頃、プロ入りの難しさを痛感する出来事があった。
 秋のドラフト会議だ。立大の大城(オリックス)、早大の茂木(東北楽天)ら、同じリーグの先輩が続々指名される一方、高評価と思われた他校の左打者2人がプロに進めなかった。
 現在のプロ野球では、希少な右打ちの長距離打者が重宝される。「厳しい世界。左打者はよほどの力がないと無理なのか」と衝撃を受け、考えた。「両打席でパワフルな打撃ができれば、独自色が出るはずだ」。小学生以来、両打ちだったが、大学で定位置を争った2年秋から出塁を増やすために左打ちに絞っていた。
 4年の時に両打ちに戻した。1年以上の空白を取り戻すため、打ち込む量を従来の2倍にした。すると4年春には両打席で1本ずつ本塁打を放って本領を発揮。狙い通りにプロ注目の存在になった。
 ユーチューブでは主にプロ野球の映像を見る。「右打ちはまだ感性で打っているが、左打ちは茂木さんらの形を参考に丁寧に形をつくってきた」。強い向上心を胸にプロでの飛躍を期す。(金野正之)

●田中和基(たなか・かずき)ドラフト3位。94年8月8日生まれ。福岡県出身。181センチ、74キロ。右投げ両打ち。福岡・西南学院高−立大。背番号25。


2017年01月13日金曜日


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