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<E番ノート>伊志嶺にがむしゃらさ浸透

気合を入れてダッシュをする東北楽天・伊志嶺(左)。右は松井稼

 「本当に危機感がありますね」
 自主トレーニングの合間に、伊志嶺忠の柔和な表情が一瞬引き締まった。昨オフ、同期の長谷部康平氏が現役を引退した。10年前の大学・社会人ドラフトで5球団競合の1位指名で入団した左腕だった。「自分の方が長く続けられるとは思わなかった」。当時のドラフト3位の本音だった。
 2015年、持ち前のパンチ力を買われ54試合に出場、3本塁打、14打点と自己最高の成績を残した。開幕前、2軍で調整する松井稼頭央と頻繁に話すようになり、打撃のこつをつかんだのがきっかけだった。日米を渡り歩いた名選手との交流は「めったにない機会」。その松井稼と一緒に自主トレを行って2年目になる。
 昨季の伊志嶺は出場試合が半減し本塁打もなし。正捕手争いでは嶋のほか、経験豊富な細川亨が加わり、苦境にある。「試合に出たい。出られるなら守備はどこでもいい」。今季外野で復活を期す松井稼も元は名遊撃手。生きる場所を求める先輩のがむしゃらさが、のんびりした性格の伊志嶺にも浸透していた。(剣持雄治)


2017年01月13日金曜日


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