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<ベガルタ>即戦力確保に力 新陣容固まる

全体練習で汗を流す平山(左から2人目)ら仙台の選手

 J1仙台の今季の陣容が固まった。昨季リーグ戦でチーム最多の10得点を記録したMFハモンロペス、センターバックの主力DF渡部博文が退団。攻守の要を欠く一方で、元日本代表のFW平山相太、J1通算243試合出場のDF増嶋竜也ら実績ある選手を獲得した。新戦力が戦術に早く適応し、本来の力を発揮することが、飛躍の鍵となる。

 加入、退団選手は表の通り。昨季5人が加入した高卒、大卒は、法大のDF永戸勝也のみ。リーグ戦(J2含む)通算337試合出場で88得点のFW石原直樹、正確なドリブルに定評があるMF中野嘉大ら3人を期限付き移籍で獲得。昨季J2松本の正GKとして活躍し、日本代表候補に選ばれたシュミット・ダニエルを復帰させるなど、即戦力の確保に力を注いだ。
 新戦力で最も注目されるのが平山だ。クラブはハモンロペスのJ1柏への流出を「提示した年俸は柏がベンツなら、うちはカローラ。資金力では勝負にならない」(フロント幹部)と早々に見切り、FC東京でくすぶる平山の加入に注力。渡辺晋監督が東京に出向いて直接説得するなどし、11季所属したFC東京から初の国内移籍を決断させた。
 平山は2014年夏に右足を骨折した影響で、15年のリーグ戦はわずか2試合の出場に終わったが、昨季は15試合に出場し5ゴールを記録。長崎・国見高2、3年時に全国高校選手権で得点王に輝いた怪物復活の兆しを見せる。190センチの長身を生かした豪快なゴールの量産に期待がかかる。
 攻撃陣ではさらにFWの加入が大詰め段階という。
 守備面では、リーグ屈指の空中戦の強さを誇る渡部の抜けた穴をどう埋めるかが課題だ。15年に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷した増嶋はカバーリングに定評がある一方、空中戦には不安が残る。1対1に強いサイドバックのDF大岩一貴が、得意のセンターバックに移る可能性がある。
 渡辺監督が「技術はかなり高い。すぐに使える」と評価する大卒新人のサイドバックの永戸が、大岩の後任としてすぐにレギュラーに定着できるかも注目だ。
 就任4季目となる渡辺監督は「補強が成功したかどうかは、シーズンが終わらないと分からない」とした上で、「新加入選手からは仙台で結果を残すという強い意気込みが伝わってくる」と頼もしそうに語る。年間12位だった昨季からの飛躍を期す今季。注目の春季キャンプは18日に始まる。
(狭間優作)


2017年01月14日土曜日


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