宮城のニュース

<タリウム事件>被害女性「反省して罪償って」

 名古屋大の元女子学生(21)の初公判を16日に控え、中学校の同級生で16歳の時に硫酸タリウムを飲まされたとされる仙台市の女性会社員(21)が14日、現在の心境を文書で報道各社に明かした。
 女性は「今は裁判の行方を見守りたい」とした上で「被害を受けてから長く苦しんできました。被告には自分のしたことを正直に話し、きちんと反省して罪を償ってほしい」と記した。
 起訴状などによると、元名大生は仙台市内の私立高校2年だった2012年5月27日、市内のカラオケ店で女性の飲み物に硫酸タリウムを混入し、殺害しようとしたとされる。
 女性はほぼ回復したが、当時は理由が分からないまま約9カ月間、手足の痛みや脱毛などタリウム摂取による中毒症状に苦しんだ。
 「現在、私は自分の生活を静かに送っています」とつづった女性。宮城県内で就職し、仕事に精を出しているという。公判では証言台には立たず、女性の供述調書が朗読される見通し。
 元名大生は逮捕後の調べに「(タリウム中毒の)症状を観察したかった」などと供述しており、初公判で殺意を否認する見込み。
 12年5月28日〜7月中旬には、高校の同級生の男性(20)にも硫酸タリウムを2度飲ませたとされる。

        ◇        ◇        ◇

 2014年に名古屋市で高齢女性を殺害し、12年に仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた名古屋大の元女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判が16日、名古屋地裁で始まる。劇物混入や殺人、放火など次々に凶行に手を染めていったのはなぜか。心の闇を解明できるかが焦点となる。


関連ページ: 宮城 社会

2017年01月15日日曜日


先頭に戻る