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診療所と歯科一体化 石巻・雄勝に開所

診察室で机に向かう佐々木所長(左)

 東日本大震災で被災した石巻市雄勝町で16日、新築の同市雄勝診療所・雄勝歯科診療所が開所した。同町唯一の医療施設で、仮設から移転した。高齢化が進む地域での在宅医療や介護連携推進の拠点となる。
 診療所と歯科診療所が一体化した新施設は小島地区にあり、木造平屋で延べ床面積約500平方メートル。診察室やエックス線室、処置室、技工室などを備える。昨年2月に着工、11月に完成した。総工費約3億円。
 診療所は内科と外科、整形外科の3科。石巻市立病院の佐々木幸則内科部長(61)が所長を兼務し、電子カルテを活用して診察する。看護師3人がサポートする。
 歯科診療所は一般歯科と小児歯科、口腔(こうくう)外科の3科。河瀬聡一朗所長(39)と歯科衛生士1人、歯科助手2人で治療に当たる。
 ともに診療時間は平日午前9時〜午後4時。診療所は当面午前のみの診療とし、週数日の午後は訪問診療や地元の特別養護老人ホームでの診療に充てる予定。
 同町では震災の津波で、同市雄勝病院や民間医療機関が被災した。大浜地区に診療所が2011年10月に、歯科診療所が12年6月にともに仮設プレハブで開所し、診察してきた。
 主に消化器病を専門とする佐々木所長は「市立病院や石巻赤十字病院との連携を密にし、雄勝の医療をしっかり守りたい」と話す。
 河瀬所長は仮設の歯科診療所に引き続き、患者らと向き合う。「雄勝は人口減少が激しい。雄勝に生きる一人一人に寄り添える医療を展開したい」と誓う。
 大浜地区の自治会組織「大浜地区親和会」の永沼勝会長(75)は「健康第一。地域には高齢者が多い。新しい診療所と歯科診療所も頼りにしている」と語る。


2017年01月17日火曜日


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