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<星野仙一>被災地勇気づけた闘将

 「選手に恵まれた」と謙遜するが、監督として率いた3球団でリーグ優勝したのはプロ野球史上3人だけの偉業だ。歴代10位の1181勝(1043敗53分け)も名将の証し。闘志むき出しで先頭に立つ姿は「闘将」と呼ばれた。

◎野球殿堂入りした元東北楽天監督 星野仙一さん

 2013年、創設9年目の東北楽天を戦う集団に変え、初の日本一に導いた。11年の東日本大震災後の被災地の人々を勇気づけた。「東北を熱くする」。就任時の宣言通りに東北を沸かせた象徴的な一戦が、今も語り草の13年の日本シリーズ第7戦だ。
 リードで迎えた九回を田中将大投手(現大リーグ、ヤンキース)に託した。救援とはいえ、前日に160球完投した投手の連投は昨今のプロ野球では極めて異例。それでも闘将は最後のマウンドを、シーズン24勝無敗で誰もがエースと認める田中に任せた。「意気に感じた」。田中が熱投で死闘に終止符を打ち、満場のファンは日本一に喜び、泣いた。
 現役時は中日の投手で146勝121敗34セーブ。「燃える男」が代名詞だった。長嶋茂雄氏、王貞治氏を擁して黄金期にあった巨人に立ち向かい、通算35勝31敗と意地を見せた。1974年、中日が20年ぶりのリーグ制覇で巨人のV10を阻んだ。リーグ優勝を決めた大洋(現DeNA)戦では最後のマウンドにいた。そして13年、監督として4度目の挑戦で初の日本一を達成した相手は巨人。「永遠のライバルが相手。過去3度の日本シリーズより熱が入った」
 今は東北楽天の球団副会長としてチーム編成を担う。フリーエージェント交渉で仙台市出身の岸孝之投手獲得に成功するなど、熱意を持ってチーム強化に当たる。69歳。岡山県倉敷市出身。
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 プロ野球東北楽天の元監督で、2013年にチームを初の日本一に導いた星野仙一球団副会長(69)の野球殿堂入りが16日、野球殿堂博物館から発表された。


2017年01月17日火曜日


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