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<東北大>豊かに暮らす知恵 東北に

 環境に優しい未来の暮らし方をお年寄りの知恵に学ぶ「90歳ヒアリング」を基に、東北大大学院環境科学研究科の古川柳蔵准教授(環境イノベーション)が「失われつつある44の価値」(表)をまとめた。古川准教授は「特に東北古来の生き方にヒントが多く隠されていた」と言う。
 調査は1922(大正11)年前後に生まれたお年寄り450人以上を対象に全国で実施した。戦前の生活を大人として経験した人たちに当時の暮らしぶりを尋ね、分類・整理した。
 暮らしの中の価値は自然環境の影響を受けやすく、冬の厳しい東北のお年寄りが重視する「保存食に頼る暮らし方」は、温暖な鹿児島県沖永良部島では比較的重視されていなかった。一方「物を大事にする」暮らし方は全国共通だった。
 こうした調査から、古川准教授は「東北人」の特徴を「多くの制約の中で暮らさざるを得ず、全国でも特に、いかにして豊かに暮らすかを考え続けてきた人たち」と浮き彫りにした。
 古川准教授は「大切な価値がいったん失われると、再び持続可能で心豊かな暮らし方を取り戻すのに相当の時間を要する」と指摘。「自然環境が異なる地域ごとに未来の暮らし方を構築したい」と呼び掛けている。


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2017年01月17日火曜日


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