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<仙台西多賀病院>筋ジス HALでリハビリ

HALを装着して歩行訓練をする筋ジストロフィーの患者

 仙台西多賀病院(仙台市太白区)はロボットスーツ「HAL医療用」(下肢タイプ)を使い、筋ジストロフィー患者の歩行機能を改善するリハビリ治療を始めた。HAL医療用は本年度、神経・筋難病を治療する医療機器として、ロボットスーツで初めて公的医療保険の対象となった。導入は国内で3カ所目。
 HALは、体を動かそうとする時に発生する筋肉の電気信号を皮膚に取り付けた電極で読み取り、モーターで動作をサポートする。装着者の意思に沿って筋肉を正しく動かすことで、歩くイメージや姿勢を取り戻せるという。
 公的医療保険が適用されるのは、筋ジストロフィーや筋萎縮性側索硬化症(ALS)、先天性ミオパチーなど8疾患で、患者は全国で推定3400人。
 西多賀病院は昨年12月にHALを使ったリハビリを導入し、筋ジストロフィーを患う男性(41)1人が現在、取り組んでいる。男性は、筋力が低下して立ち上がりなどの動作が難しくなったため、入院して週に2、3回、約1時間の歩行訓練に励む。
 理学療法士ら数人が補助してHALを装着した男性は「一歩が軽い。脚の動きを思い出す」としっかりした足取りで数十メートル歩いた。
 自宅では伝い歩きができる程度だったが、約1カ月のリハビリで歩行機能が大幅に改善。10メートルを歩く速度が32秒から14秒に短縮し、連続して歩ける距離は2倍近くになった。
 リハビリは歩行機能が残っている患者が対象。武田篤院長は「残存機能を伸ばし、障害の進行を遅らせられる。想像以上の効果が確認できたので、人的態勢を整えてより多くの患者を受け入れたい」と話す。
 HALは筑波大発のベンチャー企業サイバーダイン(茨城県つくば市)が開発。脳卒中や脊髄損傷のリハビリにも効果が見込まれている。


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2017年01月18日水曜日


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