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<熊本地震>被災地探訪の在り方南三陸で学ぶ

南三陸町防災対策庁舎の前で語り部(左から2人目)の説明を聞く南阿蘇村の観光関係者

 熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村の観光関係者6人が17日、宮城県南三陸町を訪れた。関係者は東日本大震災の教訓を伝える語り部の取り組みを学び、被災者感情に配慮した観光の在り方を探った。
 村は地震で家屋の6割が被災し、関連死を含め23人が死亡。幹線道路が寸断され、一時孤立した。交通アクセス悪化や風評被害で観光客の減少が続く。南三陸に学び、地震の教訓を伝えて交流人口を増やそうと今回の研修を企画した。
 6人は町防災対策庁舎や旧戸倉中校舎を回り、町観光協会が2011年5月に始めた語り部ガイドの概要を聞いた。来町者に仮設住宅での撮影を遠慮してもらうなど、被災者視点のガイドの仕方を教わった。
 村企画観光課の後藤忠勝課長は「災害は違うが、心の痛みは同じ。地元の理解を得ながらガイドを養成したい」と話した。村内の自宅で語り部活動をする佐野徳正さん(73)は「南三陸のように全国に被災経験を発信し、災害への備えを促す」と意気込んだ。
 町観光協会の及川吉則会長は「語り部活動は、阪神大震災で被害を受けた神戸市のボランティアの助言で始めた。経験を別の被災地のために役立てたい」と述べた。


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2017年01月18日水曜日


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