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沖縄で戦死 遺品72年ぶりに遺族の元に

返還された遺品を見る英也さん(左)ら

 太平洋戦争末期の1945年6月、沖縄県で戦死した岩手県旧沢内村(現西和賀町)出身の近藤戸司さん=当時(25)=の遺品が17日、72年ぶりに遺族の元に戻った。米国に持ち帰った元海兵隊の家族が、民間団体や遺族会を通じて返還した。遺族は「身内に供養してもらいたいから、遺品が戻ってきたのだろう」と感謝した。
 遺品は陸軍省監修の補充兵手帳や補充兵証書、写真、名刺、紙幣の計24点。証書にあった「澤内村」の記載が決め手となり、米国で日本兵の遺品返還に取り組む民間団体「オボンソサエティ」が日本遺族会や県遺族連合会に連絡を取った。
 西和賀町沢内庁舎で同日、近藤さんのおいの子どもに当たる近藤英也さん(61)=北上市=が遺品を受け取った。英也さんは「戦争で亡くなった親戚がいると聞いていたが、詳しくは知らなかった。沖縄を訪ねて献花したい」と話した。
 県遺族連合会によると、オボンソサエティと日本遺族会を通じた遺品返還は全国で約10件ある。沢内遺族会の高橋謙治会長(74)は「遺品を見ると、何年たっても胸の痛む思いは変わらない。戦争の悲惨さを伝え続けなければならない」と活動の意義を語った。


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2017年01月18日水曜日


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