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<河北文化賞>軌跡 功績 東北の力に

第66回河北文化賞の受賞者。前列左から大井氏、沓沢氏、太田氏、牧野氏。後列左から郡山五中校長の阿部博氏、高橋氏・松友氏の代理で日本ユニシスの葛谷幸司氏と中村憲尚氏、明成高校長の佐々木稲生氏=仙台市青葉区の仙台国際ホテル

 第66回(2016年度)河北文化賞の贈呈式が17日、仙台市青葉区の仙台国際ホテルで行われた。東北各界から約380人が出席し、受賞した4個人3団体の功績をたたえた。
 宮城県立こども病院名誉院長の大井龍司氏(76)は東北初の子ども専門総合病院の設立に尽力し、2003年から5年間、初代院長を務めた。漆芸家で湯沢市在住の沓沢則雄氏(75)は縄文の世界観を題材に絵画的な漆工芸の技法を磨き、東北の芸術文化の向上に寄与した。
 郡山市郡山五中合唱団は全日本合唱コンクール全国大会の混声、女声の両部門で最高賞の文部科学大臣賞を大会史上初めて4年連続で獲得した。
 日本ユニシス所属で聖ウルスラ学院英智高(若林区)出身の高橋礼華氏(26)と松友美佐紀氏(24)はリオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで日本初の金メダル。ALSOK所属で青森県五戸町出身の太田忍氏(23)もリオ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル59キロ級で銀メダルに輝いた。
 明成高(青葉区)男子バスケットボール部は全国高校選抜優勝大会で宮城勢として初めて3連覇を達成、大会史上3校目となる快挙を成し遂げた。
 東北大リサーチプロフェッサー・金属材料研究所教授の牧野彰宏氏(65)は省エネに資する超低損失ナノ結晶軟磁性材料を開発し、東日本大震災からの復興に貢献した。
 公益財団法人河北文化事業団の一力雅彦理事長(河北新報社社長)が本賞の賞牌(しょうはい)と副賞を贈った。
 記念講演では、JR東日本会長で東北観光推進機構会長の清野智氏が東北観光の現状と展望を紹介。「東北の人口は30年後に現在の7割強に減少すると推計される。減った3割をカバーするために観光が果たす力は大きい」と話した。
 河北文化賞は東北の学術、芸術、体育、産業、社会活動の各分野で優れた功績を挙げ、東北の発展に尽くした個人・団体に贈られる。
 河北新報社は17日、創刊120年を迎え、青葉区の本社別館ホールで記念式典を開いた。震災で減少した発行部数は今月、震災前の47万部を回復した。


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2017年01月18日水曜日


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