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<山形県議補選>衆院2現職の前哨戦の様相

阿部候補(手前右から3人目)の第一声に駆け付けた自民党の鈴木衆院議員(右)=13日午前、山形県朝日町
松田候補(右から2人目)の出陣式でマイクを握る民進党の近藤衆院議員(右から4人目)=13日午前、山形県大江町

 13日告示された山形県議補選西村山郡選挙区(欠員1)を舞台に、自民党の鈴木憲和(34)=衆院山形2区=、民進党の近藤洋介(51)=衆院比例東北=の両議員が激しいつばぜり合いを演じている。西村山郡選挙区は1975年に定員2になってから42年間、自民系が議席を独占してきた。政務活動費の不正支出で自民党県議が辞職したことに伴う今回の補選には2人が立候補し、22年ぶりの選挙戦となった。「牙城」を守りたい自民、攻勢を掛ける民進ともに次期衆院選の前哨戦と位置付け、集票合戦を繰り広げている。

<票差詰まり危機感>
 「絶対に負けられない選挙だ」。16日に大江町であった自民党の阿部正明候補(57)の演説会で、鈴木氏が気勢を上げた。
 鈴木氏は、阿部候補の事務所開きや第一声など県議補選の節目の行事にほぼ全て出席。この日も西川町で100軒以上を回る力の入れようだった。
 鈴木氏は過去2回の対決で近藤氏に競り勝っているが、西村山郡での票差は前々回の2546から1571に縮まり、危機感を深める。
 阿部候補と対決する無所属の松田敏男候補(74)は、吉村知事の後援会大江支部幹事長で、民進党が中心となって支援する。
 松田候補が当選すると、次期衆院選では知事後援会と民進党が一体となって選挙戦を展開する可能性があり、鈴木氏は「何としても自民の議席を守り、総選挙につなげたい」と躍起だ。

<選挙カーにも同乗> 
 16日の同じ時間帯に大江町であった松田候補の演説会。東京から会場に駆け付けた近藤氏は「知事は松田氏の話は聞く」と述べ、吉村知事との近しさをアピールした。松田候補本人も「この選挙は吉村知事を味方する人としない人、近藤さんと鈴木さんの戦いだ」と力を込めた。
 近藤氏も松田候補と一緒に選挙カーに乗り込むなどフル稼働だ。陣営からは「まるで自分の選挙をしているようだ」との声も漏れる。
 松田候補のパンフレットには「全力で応援します」との吉村知事のメッセージと写真も載る。実際、知事は17日の定例記者会見で「松田さんに勝ってほしい」と明確に支持を表明した。
 民進党に社民党、連合山形も加わる松田候補の陣立ては、吉村知事の支援母体とほぼ同じ。「自民」対「吉村知事」の対決構図が浮き彫りになった形だ。
 自民党県連の金沢忠一幹事長は「吉村知事の地元・大江町を含む西村山郡で議席を守ることに意義があり、次期衆院選にも影響を及ぼす重要な補選だ」と言う。松田候補、近藤氏を支援する連合山形の岡田新一会長も「相手陣営は総力戦で、もはや単なる補選ではなくなっている」と話し、互いに譲れない戦いだ。
 投票は22日に行われ、即日開票される。

 ◇山形県議補選立候補者
【西村山郡区】(1―2)
阿部 正明57 元朝日町議 自新
松田 敏男74 元大江町議 無新


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2017年01月19日木曜日


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