山形のニュース

<山形大>特発性正常圧水頭症のリスク遺伝子発見

 山形大は18日、頭に体液がたまって認知症などの症状が出る「特発性正常圧水頭症」のリスク遺伝子を世界で初めて発見したと発表した。
 特発性正常圧水頭症は、歩行障害や知的機能の低下などを引き起こす高齢者に多い疾患。認知症を引き起こす病気として、アルツハイマー病や血管性認知症に次いで多いとされる。
 同大第3内科の加藤丈夫教授らの研究グループは、症状に関係するとみられる遺伝子を約5年間かけて解析。「SFMBT1」と称する遺伝子が特発性正常圧水頭症のリスク遺伝子であることを特定した。研究成果は昨年11月に米科学誌「プロスワン」に掲載された。
 研究グループによると、リスク遺伝子に欠損がある場合、特発性正常圧水頭症の発症確率は約60%になるという。血液検査を行うことで早期発見につながり、脳室から腹腔(ふくくう)にチューブを通して髄液を流す「シャント術」による手術などで症状を改善させることができる。
 会見に同席した嘉山孝正同大医学部参与は「リスク遺伝子が判明したことで、早期の発見、治療が可能となり、認知症を予防することにもつながる意義のある成果だ」と語った。


関連ページ: 山形 社会

2017年01月19日木曜日


先頭に戻る