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震災で決壊「藤沼ダム」7年ぶり供給再開へ

試験湛水が始まった藤沼ダム
湛水開始を合図するスイッチを押す式典出席者

 東日本大震災の地震で決壊した福島県須賀川市の「藤沼ダム」で18日、本体復旧工事の完了に伴う試験湛水が始まった。福島県は異常がないことを確認した上で、コメの作付け時期に合わせ、4月末にも7年ぶりに農業用水の供給を再開する。
 ダムは貯水量150万トン。試験では常時満水位まで上昇させ、観測機器を用いて安全性を最終確認する。湛水式には関係者40人が出席し、小野和彦県農林水産部長や橋本克也須賀川市長らの合図で、係員がダムの土砂吐きゲートを閉めた。
 工事は県が担い、本堤復旧を昨年10月に完了。第三者委員会が工程を確認しながら進めた。東日本大震災クラスの地震に耐えられる設計で、警報器や地震計も設置し、大雨など災害への対応力を高めた。
 湛水式に出席した地元の江花川沿岸土地改良区の橋本明理事長(73)は「素晴らしいダムが完成した。今年から安心してコメ作りができる」と話した。
 藤沼ダムは2011年3月11日、震度6弱の地震で決壊し、下流域に大きな被害が出た。住民7人が死亡し、当時1歳だった男児が行方不明となっている。


2017年01月19日木曜日


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