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<東北電>天然ガス直販 トヨタに供給へ

 東北電力は19日、岩手県金ケ崎町の岩手中部工業団地に立地するトヨタ自動車東日本岩手工場、デンソー岩手に4月以降、天然ガスを供給すると発表した。東北電がグループ企業を通さず天然ガスを直接販売するのは初めて。
 同日、経済産業省にガス小売事業登録を申請した。4月の都市ガス小売り全面自由化で家庭向け販売への参入が可能になるが、東北電は「現時点で参入は検討していない」と説明した。
 天然ガスは、トヨタ岩手工場の熱電併給(コージェネレーション)設備で使われる。東北電は、同工場にある液化天然ガス(LNG)の気化設備と貯蔵タンクを買い上げて増設し、維持管理からガス供給までを一体的に担う。同工場には4月から供給。デンソー岩手には今秋始める。
 LNGはグループ企業の日本海エル・エヌ・ジー新潟基地(新潟県聖籠町)から輸送する。東北電は新仙台火力発電所(仙台市宮城野区)にも販売用の出荷設備を整備し、2018年度下期から活用する。
 東北電は、電力の大口顧客であるトヨタへの提案活動の中で、岩手工場の既存LNG設備の有効活用を要請され、検討を進めてきた。トヨタ東日本は「エネルギーの安定供給に加え、気化設備の維持管理費が不要となり、コストメリットは十分ある」と話した。
 東北電は従来、日本海エル・エヌ・ジー、東北天然ガス(仙台市)を通じて法人向けに天然ガスを供給してきた。東北電は「自社販売を含めグループ全体で法人向けガス販売に積極的に取り組む」と説明した。


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2017年01月20日金曜日


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