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<大川小保存>被災校舎「公開で保存を」

傍聴券を求めて仙台地裁に入る市民ら=2016年10月26日午後1時ごろ、仙台市青葉区

 東日本大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲となった宮城県石巻市大川小の遺構保存を巡る検討会議の第4回会合が19日、市河北総合支所であり、津波の痕跡が残る校舎の内部公開を求める意見が大半を占めた。
 関係者約15人が出席し、非公開で行われた。市などによると、校舎公開については「津波の脅威を伝えるために必要」「2階の教室の床が盛り上がっている様子などは、中に入らなければ分からない」といった理由が挙げられた。津波で横倒しになった渡り廊下や体育館跡、プールなども残すよう求める声が多かった。
 一方で、「公開する際は、語り部や管理者らが同行するなど一定のルールを決めるべきだ」といった意見が多く出たという。
 会合で市は整備方針案も提示した。基本的な考え方として「多くの犠牲者を悼む慰霊・鎮魂と避難の重要性を忘れないための場所。既存施設には極力手を入れず、震災伝承と追悼鎮魂が共存できる空間を整備する」などと説明した。
 整備のイメージとして(1)校舎は沿道から見えないよう配慮する(2)校舎西側に植栽をし、広場や地元の犠牲者らの慰霊碑、花壇などを設置する−などを示した。


2017年01月20日金曜日


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