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<にゃんとワンポイント>「関連付け」賢く利用

スリッパにかみつく犬。問題行動の中には、人間の行為によって引き起こされている事案が少なくない(仙台総合ペット専門学校)

◎犬の問題行動 回避と改善

 犬は経験や訓練によって物事を関連付けて覚えることが得意です。関連付けの能力を持つことは、しつけのしやすさを示すゆえんである一方、かみつきや無駄ぼえなど問題行動を引き起こす原因にもなります。
 ある飼い主は、自分の気を引こうと犬がほえた時、やめさせるためにおやつを与えました。しかし、犬は主人の意に反し「ほえる」と「おやつ」を関連付け、「ほえるとおやつがもらえる」と学習してしまい、結果的におやつにありつくまでほえ続けるようになってしまったのです。
 このように、犬の問題行動の中には、人間の行為によって引き起こされる事案が少なくありません。不用意に褒美や罰に当たるものを与えないことが大切です。無分別なおやつの提供は、犬に意図せぬ行動を覚えさせかねません。罰は学習能力を衰えさせ、攻撃心をあおる場合もあるので、特に体罰は避けましょう。
 行動をやめさせたいのなら、聞き慣れない音を出す、目の前を真っ暗にするなど、恐怖心を抱かせない程度に驚かせ、気をそらすのも一つの方法です。
 問題行動を覚えてしまう前に、正しい行動を学習させることも重要です。褒美を使うなど工夫してみましょう。それでも問題行動が身に付いてしまった場合はプロにご相談を。
 ドッグトレーナーは問題行動を消し、犬が正しい行動を学習できることを証明してくれるでしょう。動物病院は、行動の原因となる病気を治療し、過剰な興奮や不安を和らげる方法を提案することができます。
 しかし最も大事なのは、家庭で同じ過ちを繰り返さないよう、飼い主が意識することです。関連付けの能力を賢く利用して、人と犬が喜び合える関係を築きたいですね。(ノア動物病院・獣医師 後藤千尋)


2017年01月20日金曜日


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