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<躍動若ワシ>左横手投げに転向 急成長

左の横手投げとして活躍が期待される

 東北楽天に育成選手を含め、過去最多の新人14選手が入団した。将来の投手陣の柱と嘱望されるドラフト1位の藤平尚真(神奈川・横浜高)をはじめ、2位池田隆英(創価大)ら好選手がそろった。酉(とり)年入団の期待の若ワシたちを紹介する。

◎楽天新人紹介 高梨雄平投手

 試合終盤のピンチで左の強打者を封じる「左キラー」型の左腕の高梨雄平。実は上手から横手投げにしたのは昨年6月。持ち前の向上心で短期間に急成長し、秋のドラフトで指名を受けた。
 社会人2年目の昨年、左投手にライバルが多くなり、出場機会が危うくなったことがきっかけだった。「希少な左サイド投手に生まれ変われば存在価値が増すはず」と活路を探った。
 まず高卒で入ってきたばかりの横手投げの後輩から教えを請うた。「技術の習得に年齢差やプライドは関係ない」。動画サイトのユーチューブでも先人に学んだ。参考になったのは、1980〜90年代に巨人などで変則左腕として活躍した角盈男投手。「伸びのある速球で勝負するスタイルは理想的だった」
 すると、直球は最速146キロだった上手の時より3キロほど落ちたものの、今まで以上に左打者の外角に打ちにくいコースを突けるようになった。さらに左打者の内角を突く変化球を磨くと「横の揺さぶりで勝負できるようになった」。
 早大3年の東京六大学春季リーグで完全試合を達成し、一躍将来を嘱望された。だがその後、けがや不調で悩む時期があり、大卒でのプロ入りを逃した。その苦い経験から得た「常にぶれない自分でいること」との教訓が今の支え。デカルトの哲学書を読み、精神面を研ぎ澄ませる。
 「救援でフル回転し、勝利に貢献する」。即戦力の社会人出身選手という立場をわきまえた目標だが、有言実行への強い信念がある。(金野正之)

●高梨雄平(たかなし・ゆうへい)ドラフト9位。92年7月13日生まれ。埼玉県出身。175センチ、81キロ。左投げ左打ち。埼玉・川越東高−早大−JX−ENEOS。背番号53。


2017年01月20日金曜日


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