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震災復興工事で過労死 被災3県で初の認定

 岩手県大船渡市の東日本大震災の復興工事現場で昨年3月、事務作業中に倒れて死亡した男性=当時(41)=の遺族の労災申請に対し、大船渡労基署が「長時間の時間外労働により負荷が高まった」と判断し、過労死として労災認定していたことが19日、分かった。被災3県の復興工事現場で、長時間の時間外労働による過労死が認定されたのは初めてとみられる。
 同署によると、男性は鉄建建設(東京)の社員で、大船渡市のJR大船渡線バス高速輸送システム(BRT)の仮復旧工事に従事していた。昨年3月9日夜に現場の事務所内で倒れ、搬送先の病院で急性循環不全のため死亡し、同年7月に過労死認定された。
 大船渡区検は19日までに、男性に違法な長時間労働をさせたとして、労働基準法違反の罪で、鉄建建設と現場所長の男性(47)を略式起訴した。大船渡簡裁は10日付で、それぞれ罰金30万円の略式命令を出した。区検は納付状況を明らかにしていない。
 命令によると、同社と現場所長は昨年2月1〜29日、労使協定で月60時間までと定めた時間外労働を超え、男性を96時間働かせた。
 同署によると、男性は2015年8月から施工管理業務を担当しており、労働時間は自己申告制だった。同社は「管理が曖昧だった」という趣旨の説明をしているという。


2017年01月20日金曜日


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