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フィルム専門 秋田「シネマパレ」2月末閉館

35ミリフィルムの作品のみを上映してきた川口さん。後ろは利用者から寄せられたメッセージ

 JR秋田駅前の映画館「週末名画座シネマパレ」が、同館が入る商業施設「秋田フォーラス」の改装工事に伴い、2月26日に閉館する。デジタルデータによる映画上映が主流の中、同館は全国でも珍しい35ミリフィルムの作品のみを上映してきた。熱心な映画ファンに愛されてきた映画館は惜しまれつつ姿を消す。
 シネマパレは客席数150。毎週金−日曜に営業している。1カ月の観客数は約350人。半数近くを常連が占める。1本500円のワンコイン名画座や映画とセットのトークショーなども企画したが、客足は伸び悩んだ。
 閉館の知らせに、常連客からは「映画館で映画を見る醍醐味(だいごみ)を教えてくれてありがとう」「昔の映画をスクリーンで見られなくなると思うと残念」といった声が寄せられている。
 1985年にオープン。当初は主に新作映画を上映した。多くの映画館がフィルムからデジタルデータに移行する中、2004年に支配人に就いた川口豊さん(38)=秋田市=が他館と差別化を図るため、14年ごろからフィルムの旧作を上映するようになった。
 「いい映画ファンに囲まれて幸せな最後を迎えられる」と川口さん。閉館は「時代の流れ」と話す。
 映画を見る楽しさを伝えたい一心で働いてきたが、最新機器で新作を上映するシネコンへの観客流出は止まらなかった。インターネット動画の普及などによる若者の映画離れも響いた。「映画を見てもらわないことには経営は成り立たない。これが現実」と語る。
 現在は「グランドフィナーレ」と題して週替わりで2作品を上映中。料金は1作品1300円。連絡先はシネマパレ018(836)2990。

[メモ]グランドフィナーレ上映作品は20〜22日「直撃地獄拳 大逆転」「潜水服は蝶(ちょう)の夢を見る」、27〜29日「グラインドハウス USAバージョン」「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」、2月3〜5日「怪獣総進撃」「竜二」、10〜12日「哀しい気分でジョーク」「リーサル・ウェポン4」、17〜19日「ソナチネ」「インターステラー」、23〜26日「太陽を盗んだ男」「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」。


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2017年01月20日金曜日


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