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<双葉町長選>伊沢氏が無投票で再選

伊沢 史朗氏

 任期満了に伴う福島県双葉町長選は19日告示され、無所属で現職の伊沢史朗氏(58)が無投票で再選された。双葉町は東京電力福島第1原発事故で全町避難が続き、帰還困難区域が96%を占める。町の再興に向けた道筋をどう付けるのか、重要な4年間となる。
 伊沢氏は就任後、原発事故対応で混乱していた町政を落ち着かせ、いわき市での町立学校再開や復興計画作りなどに取り組んだ。2期目の公約には町内の早期除染や新市街地整備、復興産業拠点への企業誘致、生活再建支援などを掲げる。
 国が認定し、除染とインフラ整備を一体的に行う「特定復興拠点」の計画策定が当面の焦点。再選を決めた伊沢氏はいわき市の事務所で「町民が復興する町の姿をはっきりと目にできるよう、全身全霊で町政に当たる」と抱負を語った。
 同時に告示された町議選(定数8)も無投票で当選者が決まった。内訳は現職6人、元議員2人。
 現職の一人は「町民が全国に散り、仮設住宅もがらがら。電話とはがき以外、運動のしようがない。以前からの支持者を持たない新人が出るのは難しい」と解説。8人はいずれも「遊説する場所がない」などと選挙カーを用意しなかった。
 無投票は町長選が34年ぶり、町議選は22年ぶり。埼玉県に避難する男性(77)は「町の行く末をどうするのか、かじ取りは難しく、町や議会に対する町民の目も厳しい。難問山積の中で選挙がないのは寂しいが、火中の栗を拾う人はそういないのでは」と話した。
 18日現在の有権者は5296人。

 ◇福島・双葉町議選当選者 
 清川泰弘、岩本久人、菅野博紀、羽山君子、佐々木清一、尾形彰宏、高萩文孝、石田翼


2017年01月20日金曜日


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