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<タリウム事件>殺害対象「ヒトなら誰でも」

元名大生が住んでいたアパート。1階の自室内で森さんの遺体が見つかった=12日午後5時ごろ、名古屋市昭和区

 名古屋市で知人の高齢女性を殺害し、仙台市で同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元名古屋大女子学生(21)=仙台市出身、事件当時未成年=の裁判員裁判の第2回公判が19日、名古屋地裁で開かれ、初の被告人質問があった。元名大生は殺害の対象について「生物学的な『ヒト』であれば誰でもよかった」と供述した。
 元名大生は2014年10〜11月ごろ、大学の同級生やサークル仲間の男女2人を殺害する候補とし、撲殺や刺殺を計画。同年11月末、宗教に勧誘され、出会う機会が増えた無職森外茂子(ともこ)さん=当時(77)=に対象を変えた。
 森さんを殺害対象とした理由について「自宅に招き入れやすいと考えた」と述べた。大学進学後の人間関係は「この人は殺せるか、という基準だった」と明かした。
 殺害の方法は「最も抵抗されにくい撲殺に決めた」と説明。12月7日、宗教に興味があるふりをして森さんを自宅に招き、おのの刃の反対側で頭を力いっぱい殴った後、マフラーで首を数分間、断続的に絞めたという。おのは高校1年の時、人を殺そうと思い、仙台市内で購入していた。
 元名大生は少年犯罪関連の書籍を購入したり、犯行直後にツイッターで「少年法は偉い」とつぶやいたりしていたが、「未成年なら罪が軽くなると考えたことはない」と述べた。
 約3時間のやりとりで謝罪や後悔の言葉はなく、「遺族の思いがまだ理解できない。反省しないといけないと思うが、『反省する』とはどういうことか、いまいち分からない」と語った。
 元名大生は殺意を「波」に例え、高校時代から浮き沈みがあったと説明。昨年5〜8月の鑑定留置中に投薬治療を開始し、「極端な気分の変動がなくなり、穏やかになった。人を殺さない自分になりたいと思うようになった」と供述した。


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2017年01月20日金曜日


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