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<躍動若ワシ>質の高い球へ 研究重ねる

しなやかな腕の振りで伸びのある球を投げ込む

 東北楽天に育成選手を含め、過去最多の新人14選手が入団した。将来の投手陣の柱と嘱望されるドラフト1位の藤平尚真(神奈川・横浜高)をはじめ、2位池田隆英(創価大)ら好選手がそろった。酉(とり)年入団の期待の若ワシたちを紹介する。

◎楽天新人紹介 西口直人投手

 昨秋のドラフト会議では全体の本指名最後、87番目に名前が呼ばれた隠れた逸材。体をゆったりと使った癖のないフォームから投げる伸びのある球には、大化けしそうな雰囲気が漂う。
 高校時代は部員が20人ほどの公立校の右腕エース。3年夏の甲子園予選初戦では最速145キロをマークしたがコールド負けを喫した。「当時の投球は自己流。腕だけ振って投げればいい、くらいの考えしかなかった」
 目立った実績はないが、甲賀健康医療専門学校(滋賀県)の藤本政男監督(60)に才能を見いだされた。関東や関西の強豪大学の誘いを断り、高校2年秋から熱心に足を運んでくれた藤本監督のもとへ迷わず進路を決めた。
 だが、専門学校1年目は右肩と右肘を痛め、試合に登板することなく終わった。その反省から、走り込みを増やして体力を強化。藤本監督と二人三脚で体全体を使って投げるフォーム習得に励んだ。野球への取り組み方を見つめ直し、「プロになる決意が一層強くなった」。
 直球の球速は149キロまで上がったが、スピードにこだわりはない。「球が速い投手はプロにはいくらでもいる。130キロでも空振りを取れる質の高いボールを投げたい」。下半身の使い方を参考にしようと、則本の投球連続写真を見るなど研究を重ねる。
 「やるからには先発。スケールの大きな投手になりたい」。1軍で躍動する姿を思い描き、しんがりからはい上がっていく。(佐々木智也)

●西口直人(にしぐち・なおと)ドラフト10位。96年11月14日生まれ。大阪府出身。183センチ、83キロ。右投げ右打ち。大阪・山本高−甲賀健康医療専門学校。背番号62


2017年01月21日土曜日


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