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<台風10号>9人犠牲の楽ん楽ん 解体始まる

解体が始まった「楽ん楽ん」

 昨年8月の台風10号豪雨で入所者9人が犠牲になった岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」の解体が20日、始まった。作業は2月いっぱいで完了する予定で、跡地には慰霊碑の建設を検討している。
 同日は建物の側面に鉄パイプが組まれ、空調やトイレなどの内部設備が作業員の手で運び出された。
 楽ん楽んは木造平屋で2011年4月に開所した。楽ん楽んを運営していた医療法人社団「緑川会」は昨年11月に事業廃止届を、12月に解体に必要な財産処分報告書をそれぞれ町に提出していた。
 施設跡地について緑川会は、一周忌までに慰霊碑を建てたい考え。建設に慎重な考えを持つ遺族もいるとして、建てるかどうか柔軟に検討するとしている。
 楽ん楽んに隣接する介護老人保健施設「ふれんどりー岩泉」は昨年11月、浸水した1階部分の復旧工事を始めた。4月に入居者の受け入れを再開する予定。県内の他の施設に移っている元の利用者に対し、2月にも入居意向を調べる。
 緑川会の佐藤弘明常務理事(54)は「遺族の気持ちを考えれば解体は仕方がない。ふれんどりーには早く戻りたいという人も多いので、復旧させてお世話になっている町民に報いたい」と話した。


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2017年01月21日土曜日


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