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<自殺者>秋田で過去最少 40代は増加

 秋田県内の2016年の自殺者数は前年比15人減の263人で、記録が残る1979年以降で最少だったことが20日、県警のまとめで分かった。年代別では40代が全世代の中で唯一増加した。県などは関係機関の連携や見守り活動などが奏功したと評価する一方、自殺問題に取り組む関係者は40代に絞った対策の必要性を訴える。
 男女別では男性が前年比20人減の178人、女性が5人増の85人。年代別では70代が47人(前年比5人減)と最も多かった。50代と80歳以上がともに46人で続いた。前年を唯一上回った40代は16人増の39人だった。原因別では健康問題が118件(前年比7件増)と最多。経済・生活問題は34件(6件減)だった。
 県健康推進部自殺対策班の担当者は「県と市町村、大学、民間団体などが連携して自殺予防に当たる『秋田モデル』の取り組みや、身近な人の相談に乗り、必要に応じて支援機関につなぐゲートキーパーの養成など、地道な取り組みが実を結んだ」と話す。
 自殺問題に取り組む秋田市のNPO法人「蜘蛛(くも)の糸」の佐藤久男理事長(73)は自殺者が増えた40代への対策強化を課題に挙げる。
 佐藤理事長は「40代は職場での立場の変化や失職などにより、引きこもりやうつ病を誘発しやすい」と指摘。「働く人が相談しやすい環境を整えたり、失職者に対し就労支援だけでなく心のケアを拡充したりして、つまずきがちな40代を上手に乗り越えられるよう支えることが必要だ」と話す。


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2017年01月21日土曜日


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