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<危機管理>ネパールの学生 石巻から学ぶ

佐野代表(奥左から2人目)の話に耳を傾ける大学院生ら=石巻市松原町

 2015年4月に大地震があったネパールで災害危機管理を学ぶ大学院生ら19人が21日、東日本大震災で被災した宮城県石巻市を視察した。津波被害や復興の現状を確かめ、母国での防災・減災に生かす。
 公益社団法人青年海外協力協会(東京)が企画。ネパールの「危機管理大学院」の大学院生らが、南浜町の震災伝承施設や渡波地区で被災者が震災後に新たに始めた蒸しパン専門店などを訪れた。
 松原町の飲食店「カフェ ら・めーる」では佐野明男代表(75)が、津波で近隣住民が亡くなったことや全壊した自宅を店に改修し再起した経緯を説明。「助かった人と犠牲者の差は紙一重。震災があり多くの人と出会えた。被災に負けず頑張るのが大切だとつくづく思う」と述べた。
 大学院生のシッダールタ・シャルマンさん(37)は「話を聞いて心を動かされた。人と人とが出会う場をつくることは地域の再生にも役立つ」と学んだ。ラム・プラサッド・タパリヤ教授(54)は「日本の人々の経験や防災技術をネパールで共有したい」と話す。
 一行は16日に来日。阪神大震災で被災した神戸市長田区を拠点にコミュニティーづくりを支援するNPO法人「まち・コミュニケーション」などを訪れ、知識を深めている。23日に帰国する予定。


2017年01月22日日曜日


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