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<国際バカロレア>仙台育英高の3人快挙

全国初の日本語履修でディプロマを取得した(左から)鈴木さん、柳さん、笹森さん

 仙台育英高の3年生3人が、海外有力大学が入学資格として採用する「国際バカロレア資格」(IB)の高校課程に当たるディプロマプログラム(DP)を一部日本語で履修できる制度を活用し、最終試験に合格した。この制度による合格は、沖縄尚学高(那覇市)の2人と並んで全国初。
 DPは、米国ハーバードなど世界の約2000大学の入学や受験資格となっている。国内でも入試に導入する大学が増えている。英語やフランス語などで履修するが、文部科学省は、グローバル人材育成の観点から取得を推進。2015年以降は、科学や芸術科目などで日本語履修も可能になった。
 東北唯一のIB認定校の仙台育英高では、沖縄尚学とともに全国に先駆けてこの制度を採用。外国語コースの希望者が、知識だけでなく、論理的思考や討論の力を養う探求型の授業を受けてきた。昨年11月に世界共通の試験があり、今月初めに、鈴木純麗(すみれ)さん(18)、柳佳〓(かき)さん(18)、笹森絵子(えこ)さん(19)の3人に合格通知が届いた。
 鈴木さんは「課題が多く苦しかったが、達成感を得られた。将来は国際的な仕事に関わりたい」と笑顔を見せた。
 3人は既に大学進学が決まっており、中国出身の柳さんは「国際的に活躍できる記者」、笹森さんは「東南アジアの歴史研究者を目指す」と将来の夢を語る。
 指導した石田真理子教諭は「大学院にも相当する高度な授業が求められた。学校側も手探りだったが、生徒と二人三脚で結果を出すことができた」と快挙を喜んだ。

[国際バカロレア資格]国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する教育プログラム。16年12月現在で約140の国と地域の4677校が採用する。高校課程のディプロマプログラムは、数学や論文などを2年間履修し、試験に合格すると、世界の主要大学の入学や受験資格が得られる。学校教育法に規定された国内の認定校は15校。

(注)〓は王編に其


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2017年01月22日日曜日


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