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<ホッキガイ>漁場1310カ所 震災がれき発見

宮城県山元町沖でがれき撤去を担っているクレーン船=山元町の磯浜漁港

 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県山元町沿岸部のホッキガイ漁場のがれき調査が本年度、県と国によって実施され、新たに約1310カ所で消波ブロックなどが見つかった。2012年度の同様の調査時は砂に埋もれていたがれきとみられ、撤去は18年度までかかる見通し。関係者は漁の本格再開を妨げる新たな障害物の出現に頭を痛めている。
 12年度の調査では約4170カ所でがれきが見つかった。県と国はクレーン船などを使って15年度までにがれきのほとんどを取り除いた。一方、撤去が終わった場所で漁具にがれきが引っ掛かる事例があったため、昨年4〜10月に同じ場所を再調査した。
 対象は、山元町沿岸部のホッキガイ漁場となる水深10メートル前後の場所。南北約10キロで、遠いところでは岸から約1キロの地点で実施した。その結果、砂から出てきたがれきが新たに見つかった。県は18年度までに、国の漁場復旧対策支援事業を活用して対処する。
 現在、県内の漁場で継続的にがれき撤去が行われているのは山元町沖だけ。県の担当者は「山元町沖のがれきは大量で、砂に埋もれていたものもかなりあった。漁業者のためにも早急に撤去したい」と説明する。
 ホッキガイは山元町の特産品で、震災前の水揚げ量は年35トンで県内一だった。漁は13年11月に再開したものの、がれきを避けながらの操業で、15年度の水揚げ量は1.5トンにとどまった。県漁協仙南支所山元は「本格操業は難しく、当面はがれきをよけながら試験的に操業するしかない」と話した。


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2017年01月23日月曜日


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