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防災の心得児童にやさしく 大学生らが絵本

防災啓発の絵本を作製した東北福祉大の学生ら

 東日本大震災の教訓を子どもたちに伝えようと、東北福祉大の学生防災士団体「Team Bousaisi」が絵本を作製した。防災の心得「自助」「共助」「協働」を分かりやすく学べるよう工夫を凝らした労作で、編集メンバーは「楽しみながら防災を考えるきっかけにしてほしい」と願う。

 メンバーは、いずれも福祉大で防災士の資格を持つ2年の中野渡昂貴(こうた)さん(20)と手島悠那(はるな)さん(20)、1年の佐藤貴亮(たかあき)さん(19)と松本夏実さん(19)、紺野桃子さん(19)の5人。
 絵本のタイトルは「輝け☆未来のぼうさいっこ」。小学校低学年の男子2人と女子が帰宅後にそれぞれ地震に遭い、学校に避難するストーリーで、小学校で習った「自分の命を守ろう」「みんなで助け合おう」「協力することが大切」という教えに従い、実際に行動する様子を描いた。
 学生たちは昨年5月、「子どもの視点に立った防災啓発の絵本を作りたい」と、人気ロックバンド「プリンセスプリンセス」からの被災地復興支援寄付金を基にした福祉大の「子ども支援プロジェクト」に応募。学内の選考会で助成対象に選ばれた。
 製作に当たり昨年10月、宮城県南三陸町で志津川小の児童5人と交流。「水道から泥水が出た」など震災当時の状況や「被災地の現状を知ってほしい」などの思いを聞いた。町内の小中学生に被災体験を聞くアンケートも実施し、ストーリーに反映させた。
 絵本はA5判カラー32ページで、100部を製作。柔らかなタッチの水彩で、子どもにも読みやすいよう文字数を少なくするなどした。昨年12月に完成し、同町の小中学校などに贈った。
 中野渡さんは「身の回りの大切なものを守るのが防災。堅苦しくならないよう、子どもたちに防災知識を伝えたかった」と話した。


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2017年01月23日月曜日


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