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<秋田知事選>現職のみ出馬表明 前知事浮上

定例記者会見で、県政課題の解決に向けた施策展開に意欲を示した佐竹知事。知事選の準備は着実に進めている=4日、秋田県庁

 任期満了に伴う秋田県知事選(4月9日投開票)は、3月23日の告示まで2カ月となった。立候補を表明しているのは、3選を目指す現職の佐竹敬久氏(69)のみ。県議会で佐竹氏と距離を置く民進、共産両党は「前回(2013年)に続く無投票は阻止する」と候補者擁立を目指すが、作業は遅れている。一方、前知事の寺田典城氏(76)が無所属で立候補を検討しており、寺田氏が佐竹氏を破って知事に初当選した1997年以来、20年ぶりに対決する可能性も出てきた。
 「選挙を仕切るリーダーを決めた。厳しい戦いになってもやり抜く態勢をつくる」。佐竹氏は4日の定例記者会見でそう語り、選挙戦に自信を示した。公約は2月の県議会定例会の議論を踏まえ、3月上旬に示す方針だ。
 県議会最大会派の自民党は「佐竹県政をサポートする立場」(所属県議)で、知事との関係は良好だ。昨年の12月議会では、県と秋田市が共同で進める新文化施設の整備計画に対して会派の一部議員から反対意見が出て、両者の関係は緊迫する事態に。結局、会派が賛成で一本化し、佐竹氏は危機を乗り切った。
 佐竹氏は秋田市内各地区の後援会の新年会に出向いて県政報告を行うなど、支持基盤の強化に余念がない。
 着々と準備を進める現職に対し、対立候補を擁立する動きは鈍い。
 民進党県連は、沼谷純代表(県議)が昨年10月の新体制発足時の会見で「独自候補の擁立を目指す」と述べたが、作業は難航。同党衆院議員(比例東北)の寺田学氏(40)を軸に調整してきたが、学氏は固辞したとみられ、手詰まり状態にある。
 だが、学氏の父で佐竹県政に批判的な典城氏の存在が急浮上してきた。典城氏は「新文化施設の整備計画をはじめ、税金の使い方に疑問がある」と語るなど、批判を強めている。
 関係者によると、典城氏は年明けに立候補の意向を周囲に伝えた。ただ、「年齢を考えると、知事選を最後の道にすべきかどうか、迷っている」と揺れる心情も明かしている。典城氏は1997〜2009年に秋田県知事。知事初当選時の公約通り、3期で退任した。10〜16年に参院議員(比例)を1期務めた。
 共産党県委員会は候補者を立てる方向で労働組合などの支持団体と協議している。民進、社民両党との野党共闘も視野に入れており、米田吉正委員長は「2月半ばの擁立を目指す」と話している。


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2017年01月23日月曜日


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