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<ハタハタ>漁獲低迷 接岸する魚減少か

不漁に終わった季節ハタハタの水揚げ=昨年12月、男鹿市の北浦漁港

 秋田県沿岸の「季節ハタハタ」の漁獲量は今季、漁獲枠の約8割と大きく低迷した。主要漁場の男鹿市北部の落ち込みが目立つ一方、沖合の底引き網漁は好調だった。沿岸に来るハタハタの数が減った原因は不明で、県水産振興センターは「個体数の減少など、予想以上に資源の状態が変化している可能性がある」として調査を進めている。
 季節ハタハタ漁は、産卵のため沿岸に集まる魚を小型の定置網や刺し網で捕獲する漁法。県や県内の漁協で構成する資源対策協議会が例年、資源量に応じて漁獲枠を決める。漁は11月下旬〜1月上旬に行われる。
 今季の季節ハタハタの漁獲量は、昨季の686トンを大幅に下回る393トン。昨季と同じ480トンに設定した漁獲枠の約8割で、1997年の280トン以来の少なさだった。
 県漁協の総括支所別では、北部(八峰町)が111トン、北浦(男鹿市北部)が105トン、船川(同南部)が95トン、南部(にかほ市)が81トン。大きく落ち込んだのは北浦で、昨季(268トン)の4割弱。他の3総括支所のうち北部は漁獲枠を上回ったものの、漁獲量はいずれも昨年の6〜7割だった。
 季節ハタハタが漁獲枠に達しないまま漁を終えることはこれまでもあった。その場合、沖合の底引き網漁も不漁のことが多かったが、今季の沖合漁は417トンと漁獲枠(320トン)を3割上回った。
 県漁協の担当者は「今まで経験したことのないような魚の分布状況だ」と困惑する。
 季節漁だけが不振だったのは、小ぶりの魚が多く季節ハタハタ漁を制限した2007年以来で、今季は接岸するハタハタが少なかった可能性がある。
 県水産振興センターによると、海水温は例年とほとんど変わらず、現時点で漁に直結するような変化はみられない。
 同センターの水谷寿資源部長は「今年だけの特異な現象なのか、それとも大きな流れの中での変化なのか、原因を調べるとともに資源の変化を注視していく」と話す。


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2017年01月23日月曜日


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