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<栗原市長選>汚染廃で亀裂?知事動きに波紋

 任期満了に伴う宮城県栗原市長選(4月16日告示、23日投票)で、村井嘉浩知事が新人の会社社長千葉健司氏(60)の支持を鮮明にし、波紋が広がっている。前回選挙で知事が支持し、今回引退する佐藤勇市長は、新人の副市長佐藤智氏(59)を後継に指名。東京電力福島第1原発事故に伴う汚染廃棄物問題で両者の意見が対立し、関係に亀裂が生まれたとの見方が強まっている。
 栗原市築館で22日にあった千葉氏支持者の集会。村井知事は約400人を前に「政策を一緒に進める」と支持を表明した。握手を交わした千葉氏は「知事に駆け付けてもらい、本当に心強い」と頭を下げた。
 村井知事は県議選に初めて立候補した1995年、後援会発足に際し千葉氏から応援を受けた。ただ、千葉氏が市長選に初挑戦した前回、村井知事は県議時代に同じ自民党会派の先輩県議だった佐藤市長の応援に回った経緯がある。
 関係に変化が生じたのは、汚染廃棄物の処理方針を巡る昨年12月の市町村長会議とされる。佐藤市長は村井知事が掲げた県内一斉の焼却処理を拒み、市独自の堆肥化を進める方針を示した。直後、村井知事は周囲に千葉氏支持の方針を明らかにしたという。
 村井知事は23日の定例記者会見で、千葉氏への支持について「汚染廃棄物の問題は関係ない。彼がどのような考えなのかも確認していない」と説明。一方、佐藤市長の周囲は「汚染廃棄物に関して話し合っていないはずがない。何かしらの協議があったのではないか」といぶかる。
 佐藤市長は「政策でぶつかったのは事実で、(対立の)引き金になったとすれば仕方ない」と述べた上で、「知事の応援で有権者が必ず投票するとも限らない」と後継者の支援に全力を注ぐ考えだ。
 汚染廃棄物の堆肥化事業など市政継続を掲げて今月、立候補を表明した副市長の佐藤氏は「知事はかつての恩を返したかったのだろう。こちらは政策立案など、今やれることを着実に進めるだけだ」と話した。


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2017年01月24日火曜日


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