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<ほっとタイム>思い出もよみがえる

ルーペを目に装着し、慎重に手を動かす新山さん

◎秋田に時計修理店オープン

 全国でも珍しい時計修理の専門店「時計工房新山」が今月、秋田市外旭川八幡田にオープンした。
 自宅近くに店を構えたのは新山幸基さん(37)。市内の印刷会社で働いていた30歳のころ、淡々と仕事をこなす毎日に疑問を抱き、興味があった時計修理の道に進むことを決めた。退社後は同市の時計職人に技術を学び、口コミを頼りに個人で経験を積んできた。
 印象に残る仕事がある。5年ほど前、当時70代の女性から依頼された柱時計の修理だ。半世紀近く前に嫁入り道具として持参し、ずっと居間にあった。動きだした時計を見て「新婚当時を思い出した」と喜んでくれた笑顔が忘れられない。
 形見の腕時計など、時計に特別な思い入れのある人は多い。修理する時計の種類は問わず、県外からも受け付ける。「止まった時計が動きだせば、思い出までもがよみがえる」
 使い手の思いに応え、時計に刻まれた歴史を残そうとルーペを使って手を動かす。連絡先は新山さん090(8923)1937。(秋田総局・藤井かをり)


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2017年01月24日火曜日


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