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<避難区域>イノシシ排除にドローン活用

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の避難区域で深刻化するイノシシなど野生鳥獣の被害防止に向け、国や県、地元12市町村などは24日、専門家を交えた対策会議を設置した。住民の帰還環境改善を目指し、小型無人機「ドローン」を活用したイノシシ排除の実証実験などに乗り出す。
 対策会議はイノシシ排除を念頭に、住宅地に追い払いエリアを設定するなど四つの基本対策を柱に据えた。実現に向けた緊急プログラムとして、衛星利用測位システム(GPS)を用いた行動追跡調査や人身事故防止マニュアルの作成、人材育成などを専門家チームと連携して進める。
 その一つがドローンの活用だ。県ロボット産業推進室によると、県内企業の協力を得て、早ければ3月末までに浪江町内で技術開発に向けた実証実験に入る。
 最終的には、ドローンに取り付ける赤外線センサーで群れを把握したり、音や光で威嚇して追い払ったりすることを目指す。排除情報はインターネットを通して自治体や猟友会と共有できるようにする。
 福島県三春町であった24日の初会合には国や県、南相馬市や富岡町などの担当者らが出席。今後の取り組み方針などを確認した。
 終了後、専門家チームの溝口俊夫県野生動物調査専門官は「イノシシが住宅の中にねぐらを作るなど厳しい状況。人身事故のリスクが非常に高いことが考えられ、早く対策を打つことが大切だ」と話した。


2017年01月25日水曜日


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