宮城のニュース

震災後に古里離れた高齢者 安否確認で安心感

自宅から会員に電話をかけ、安否確認する千葉さん

 東日本大震災後、宮城県気仙沼市から仙台圏に移り住んだ被災者らでつくる「気仙沼はまらいんや会」が取り組む高齢の会員らへの定期的な安否確認が好評だ。孤立を防ぐのが狙いで、現在暮らしている地区ごとの世話役が月1回程度、対象者に電話をかけて体調や困り事を聞いている。同郷人からの声掛けが古里を離れた高齢者の安心感につながっている。
 はまらいんや会の会員は約150人で、大半が75歳以上。老後を考え、苦渋の決断の末に仙台市やその近郊に住む子どもや親族の近くに身を寄せた人が多い。
 昨年5月に交流会の参加者78人を対象に行ったアンケートによると、独居者は11人に上った。近隣住民とのつながりに関して、22人が「あまり無い」「ほとんど無い」と回答した。
 こうした状況を踏まえ孤立を防ごうと昨年11月、電話連絡を開始した。アンケートで安否確認を「希望する」と回答した12人には毎月、「どちらでもいい」と答えた29人には2カ月に1回程度電話する。5地区各1人の委員と役員が分担して電話をかけ、電話代など活動費はみやぎ生協の助成金を活用している。
 宮城野区などに住む会員8人への連絡を担当する千葉貞子さん(80)は「気仙沼弁で話ができ、安心感を持ってくれる人が多い」と話す。連絡がきっかけとなって一緒にお茶飲みをすることもあり、「長年暮らした土地を離れた者同士、支え合いたい」と言う。
 定期的に連絡を受けている青葉区の1人暮らしの女性(88)は「知人が少ない中、近況などの話ができてありがたい」と感謝する。
 はまらいんや会は、震災後に気仙沼、仙台の両市社協が仙台市内で開いた交流会の出席者らを中心に2015年10月に発足。年2回の交流会を開催してきた。
 浜口正弘会長(63)は「定住先が決まっても、寂しい思いをする人は少なくない。一つのセーフティーネットとなれるよう、これからも活動していきたい」と話している。


2017年01月26日木曜日


先頭に戻る