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正しい津軽弁伝えたい CD付き辞典発行

「辞典を読んで地元の若い人に津軽弁を話してほしい」と話す久米田さん
「津軽の標準語」のページ。▲(やや強く)、▼(やや弱く)、↑(強く上がる)→(普通の高さ)などの独自の記号でアクセントを説明する

 津軽弁の正しい発音やアクセントを伝える辞典「津軽の標準語 あがだんぶりU」を、青森県板柳町のリンゴ農家で町議の久米田亥佐雄さん(69)が発行した。2007年にまとめた辞典の改訂版で、約1000語を増補して計約8000語を収録。オリジナルの物語5作を久米田さんが朗読したCDが付く。
 「コエガラ、タサ、エグヅガ?(これから田んぼに行くんですか)」「ア(はい)」「モ、アカンデ、シルマダ(もう少しでお昼だよ)」など、改訂版は例文を「ドラマ」仕立ての会話にしたのがポイント。
 五所川原農林高時代の友人に協力してもらい、津軽弁を収集。「▼」や「↑」といった独自の記号でアクセントを学べるよう工夫されている。
 7年がかりで完成させた改訂版は「津軽弁らしい名前にしたい」と赤トンボを意味する「あがだんぶり」と命名した。表紙の文字やデザインも自ら手掛けた。
 「実際の発音が聞きたい」との要望に応え、音声を収録したCDを付録にした。出稼ぎに行く農家や岩木山をテーマにした物語を久米田さんが朗読している。
 久米田さんは約16年前、テレビでアナウンサーが話す津軽弁のアクセントがおかしいと感じ、「正しい発音を知ってもらいたい」と辞典作りを決意した。仕事の合間に津軽弁の単語をノートに書き出し、15冊分の内容をパソコンに打ち込んで編集した。07年に自費出版した際は、海外からも注文があったという。
 昨年12月の発売以来「改訂版もぜひ欲しい」という声が相次ぎ、町内外から100部以上の注文があった。町内の小中学校や図書館にも寄贈した。
 久米田さんは「町内の子どもや若い親は津軽弁を使わなくなっている。辞典を読み、話してくれるようになればうれしい」と話す。
 B5判690ページ。送料込み4000円。青森県内の書店で注文を受け付ける。連絡先は久米田さん方ファクス0172(77)2886。


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2017年01月26日木曜日


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