宮城のニュース

捨てるのもったいない「白菜の根」を商品化

白菜の根を洗うステップアップの利用者

 宮城県栗原市瀬峰の総菜・漬物製造「二上」と同市築館の障害者就労支援事業所「NPOステップアップ」、宮城大が、白菜の根を使った商品開発に取り組んでいる。本来は廃棄する部位だが、高い栄養価と独特の風味に着眼、茶や菓子などに混ぜて利用する。全国でも珍しい試みで、関係者は「宮城発、日本初の事業として成功させる」と意気込む。
 使うのは、ステップアップの利用者が市内の畑で育てた無農薬白菜の根。天日干しで乾燥、粉砕したものをようかんやかまぼこに混ぜるほか、焙煎(ばいせん)したものは茶として使う。味の分析や協力企業の募集、販売など事業全般を同社が担う。
 製品化の契機は昨年冬にあった学生コンペ。宮城大のグループが根を使ったビジネスを提案し、最優秀賞に輝いた。その後、指導に当たった同大の鈴木康夫教授(知的財産経営)が顔見知りの二上達也社長(56)と検討を重ね、商品化を目指すことになった。
 鈴木教授によると、白菜の根は不眠解消やストレスに対する抵抗力強化に効果があるとされるギャバや、グルタミン酸などのうま味成分が、葉より多い。苦味を持つアミノ酸もあり、味に奥行きが出る可能性がある。
 同社は風味の生かし方や商品に適した分量を分析し、3月をめどにティーバッグなどにして試験販売する。消費者の声を聞きながら味を調整し、新年度にも店頭での本格販売を目指す。
 二上社長は「先例はないが、健康志向や『使えるものを捨てるのはもったいない』という機運の高まりから、十分に商機はある。協力企業と連携し、魅力ある商品を作りたい」と話す。


関連ページ: 宮城 経済

2017年01月27日金曜日


先頭に戻る