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<蔵王山>噴火時泥流 松川改修に50億円

車で行ける手軽さで人気の蔵王山の火口湖「お釜」=2014年10月

 宮城県は、蔵王山(蔵王連峰)の噴火時に発生する泥流に対応する恒久対策「県蔵王山噴火対策砂防計画」をまとめた。ハード整備が中心で、松川(蔵王町)の氾濫を防止する改修工事を2017年度から10年で進める。総事業費は50億円で、初年度となる17年度一般会計当初予算案に5億円程度を盛り込む見通し。

 計画は発生頻度が比較的高く、マグマの噴出がない水蒸気爆発を想定し、取りまとめた。積雪期に噴火すれば、雪解け水や降灰などが交じった泥流が毎秒1500立方メートル超の規模で松川に流れ込むと予測した。
 氾濫対策として、遠刈田温泉地区の4.9キロ区間の川幅を20年度までに拡張する。堆積する土砂や流れを阻む樹木計11万立方メートルは上流から除去し、堤防の低い箇所はかさ上げする。
 現状の想定では流域の家屋142戸が被害を受けるが、対策により20年度末で被害は17戸に減り、26年度末にはゼロになるという。
 ハード対策のほか、土砂の流入を検知するセンサーや監視カメラを上流に設置。降灰を優先的に除去する道路や、降灰の仮置き場の選定も進める。
 蔵王山を巡っては宮城、山形両県や関係市町、仙台管区気象台が組織する火山防災協議会がハザードマップを作製。新年度に避難誘導の訓練を予定するなどソフト対策も進んでいる。


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2017年01月27日金曜日


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