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<あきたシャポン>比内地鶏の新ブランドへ

秋田県がブランド化を目指すあきたシャポン(県畜産試験場提供)

 特産比内地鶏の需要を開拓しようと、秋田県は去勢した雄(シャポン)を長期間飼育した高級食材「あきたシャポン」の生産に力を入れている。肉質が硬く、ひなの段階で処分される雄の有効活用が狙い。生産に取り組む養鶏農家は増えており、県は新たなブランド化を目指す。
 シャポンの飼育期間は8カ月。一般の鶏に比べ約3カ月長い。生後5〜6カ月まで放し飼いにし、その後はケージの中で育てる。脂肪を蓄えることで、まろやかな味わいになるという。
 雄の比内地鶏は食用の需要が低く、県内で昨年出荷された57万1000羽のうち、約1万5000羽にとどまった。
 県は2007年、あきたシャポンの開発に着手。米国で去勢技術を学んだ県畜産試験場の研究員が、県内の養鶏農家に技術を普及させた。
 13年に大館、北秋田両市の養鶏農家4戸が飼育を始め、同年30羽だった出荷数は15年には95羽に増えた。昨年からは由利本荘、にかほ両市の養鶏農家7戸が約60羽の飼育に取り組む。
 課題は価格の高さと飼育の難しさだ。比内地鶏が1羽3000円前後なのに対し、あきたシャポンは約1万6000円。販路は東京のフレンチレストランなどに限られる。去勢することで病気や発育不良を誘発しやすくなり、順調に育つのは全体の7割程度という。
 欧米ではクリスマスの時季、シャポンをローストチキンにして食べている。秋田しんせい農協(秋田県由利本荘市)は28日、あきたシャポンの試食会を由利本荘市で開催。県内外での浸透を図る。
 県畜産振興課の担当者は「出荷数は徐々に増えており、販路拡大に力を入れていく」と意気込む。


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2017年01月27日金曜日


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