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<太陽光発電>防災調整池を活用

太陽光発電設備が整備されたあおい地区の防災調整池

 東日本大震災で被災した宮城県東松島市で、防災調整池4カ所に太陽光発電設備が整備され、27日に現地で竣工(しゅんこう)式があった。防災調整池を生かした太陽光発電事業は全国的にも珍しく、売電開始は2月8日の予定。再生可能エネルギー普及や非常用電源の確保を図るほか、市の税収増にもつなげる。
 整備されたのは、市内4カ所の防災集団移転団地にある調整池。4カ所の内訳はあおい(JR東矢本駅北)地区の2カ所と、矢本西団地、牛網団地。
 計約1万9000平方メートルの敷地に約4800枚の太陽光パネルを設置。調整池の底面に高さ約1.2〜2.4メートルの鋼管を立て、満水時でもパネルが水に漬からない設計にした。出力は計約1.09メガワットで、1日当たり一般家庭約280世帯分の発電が可能という。総事業費は約6億円。
 事業は橋本道路(東松島市)が市から敷地を借りて担う。固定価格買い取り制度を利用して20年間東北電力に売電し、非常時は各団地に電力供給する。
 調整池活用に伴い、市は20年間で約3600万円の保守管理費用を削減し、約4200万円の固定資産税収入などを見込む。
 あおい地区であった竣工式には関係者約30人が出席。古山守夫副市長は「調整池に雨水を貯留して河川の増水を防ぎ、エネルギー自給率向上を図る。環境に優しく災害に強いまちづくりを進める」と述べた。
 あおい地区会の小野竹一会長(69)は「停電に対する住民の不安が解消されありがたい。調整池を有効利用することの大切さを発信し、他地域の参考にもなればいい」と話す。


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2017年01月28日土曜日


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