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<杜の都のチャレン人>プロつなぎ問題解決

◎高齢者と家族のよろず相談に応じる 加藤鉄男さん(51)

 一昔前のように、隣近所同士の助け合いがなくなってしまった地域社会に寂しさを感じていた。
 「高齢者と家族の悩み事をワンストップで解決できるプロ集団をつくりたい」。所属する宮城県倫理法人会の会員仲間に呼び掛けて、2014年9月に「シルバーパートナーズ(SP)」を結成し、代表に就いた。現在、仙台市内の配食業者や旅行代理店、不動産会社など28業種が参加する。
 自身は便利屋業「オーライ」(太白区)を営む。06年に起業し、水回りの修繕にハウスクリーニングにと年中無休で走り回る中、「相続問題でもめている」「グループホームに入所したい」など、便利屋だけでは対応できない相談も多く寄せられるようになった。それがSP発案のきっかけだ。
 昨年12月下旬、青葉区の県営住宅の一室で、あふれ返る不用品の片付けをした。前月病死した70代男性が1人暮らしの約10年間で3DKにため込んだ雑多な品々は、2トントラック7台分にもなった。
 遺品整理の依頼は、SP仲間で男性の葬儀を行った葬祭業者からの紹介だった。「東京に住む息子さんがとても困っていた。こうした連携をもっと強め、生かしていきたい」と力を込める。
 SPでは参加企業の経営者が講師となり、「終活ノートの作り方」や「住まいの防犯イロハ」といった無料講演会を市シルバーセンター(青葉区)などで毎月開催している。県内の老人会や福祉施設への出張セミナーにも応じる。
 「お年寄りは人生の大先輩。こちらの知識や技術が中途半端では、全然納得してもらえない」。仕事の合間に参加企業を回っては、意見交換を重ねている。
 「SPとは『スペシャルプロ』でもあるのだから」。目標は50業種までネットワークを広げること。高齢者の頼れる相談先として、県内ナンバーワンの集団になりたいと願っている。(智)

<かとう・てつお>65年一関市生まれ。旧岩手県大原商高卒。増改築相談員や遺品整理士など16の資格を持つ。仙台市太白区在住。オーライ内にシルバーパートナーズの事務局を置く。連絡先は022(796)8655。


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2017年01月28日土曜日


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