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<源泉掘削補助金訴訟>男性の請求棄却

 網張温泉(岩手県雫石町)の源泉掘削工事で、一般入札をせずに事業者を選定した一般財団法人「休暇村協会」(東京)に町が補助金を支出したのは違法だとして、町内の男性(69)が深谷政光町長に補助金返還を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は27日、掘削工事分約1860万円の返還を命じた盛岡地裁判決を取り消し、男性の請求を棄却した。
 小川浩裁判長は「掘削工事の事業主体は休暇村協会で、協会が町と請負契約を結んだ事実もない。網張温泉は町の観光に大きく貢献しており、補助金交付は違法ではない」と述べた。
 判決によると、町は2015年、網張温泉を運営する休暇村協会に源泉掘削事業費など約4320万円を交付。16年5月の地裁判決は「事業主体の町が一般入札をしなかったのは、地方公共団体の公平の原則を揺るがす」として返還を命じたが、高裁は「事業主体は町ではない」と判断した。
 男性は「上告は検討する」と話した。深谷町長は「今後も適正な行政事務に努める」との談話を出した。


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2017年01月28日土曜日


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